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体験記

2016年SMEL 体験記
都立西高等学校 1年生(北海道大学薬学部 進学)


SMELに興味がある方へ
高校生のあなたが今研修に参加するか迷っているなら、心から参加してほしいと思います。もしも「医学部に絶対に行きたい」と思っていなくともです。

この研修では医療の知識はもちろん、それ以上の多くの経験が得られます。私はこの研修で「本当に人と治すためにはどうしたらいいか」という難題への答えを見つけたような気がしました。見つけたというよりも、江角先生に見せてもらったのです。江角先生は患者さんの病気を治すというより、患者さんをハッピーにすることを第一に考えていた気がします。先生自身が毎日すべての患者さんとお話していたし、患者さんからとても愛されていました。

私自身、研修期間中に一人の患者さんを決めてその方と毎日話をして、自分ができる精一杯のことをその患者さんにしました。最初の頃、その患者さんは私を受け入れてくれないようでしたが、毎日一緒に時間を過ごすにつれて段々と受け入れてくれました。そしてその中でその患者さんが困っていることを些細なことでも教えてくれました。その中には医療知識がほとんどない私にでも解決できることがあり、それをするととても喜んでくれました。患者さんを大切に思い、少しでも好きになってもらうことでその方を少しハッピーにできたのです。このような出来事を通して、人を治すためには病気を治すだけでなく、その人自身に寄り添い向き合うことが大切だと感じました。

私は研修の前は、人と直接向き合って病気を治したいという理由で漠然と医者になりたいと思っていました。でもこの研修を通して、病気の治療をしたいと思うなら医者になればいい、でも人を元気にしたいと思うなら医者だけでなく様々な選択肢があるということに気づきました。大学生になった今、自分の興味のある分野で人を救いたいと思い薬学部に進みました。

私が研修に参加したのはもう4年前のことですが、今でも7日間の研修の日々が鮮明に蘇るほど、私の心の中に印象深い出来事として残っています。 自分の道を決めるきっかけになると思うので、ぜひ研修に参加してみてください。

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