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体験記

2020年インターンシップ 体験記
鈴鹿医療科学大学 看護学科 2年生

私は、志摩市民病院でのインターンシップを通して様々なことを体験させてもらい、多くの事を教わった。それらの経験や知識は、今後の自分の価値観や看護観を大きく成長させてくれるものばかりであったと感じる。それらの学んだことや体験したこと、そこで感じたことについて述べていく。

このインターンを通していろんなことを学ばせてもらったが、その中でも最も自分にとって大きかったことは自分の看護観が機械的であることに気づいたことだ。

私は志摩市民病院でのインターンで、看護実習同様に一人の患者さんを受け持たせていただいた(以下Aさん)。学校で看護過程を学んでいたので、指導者の看護師さんと共に「ヘンダーソンの基本的欲求」を用いてAさんの看護を展開した。私は学校で学んだとおり、教科書通りにヘンダーソンの基本的欲求の14項目についてアセスメントを行った。しかし、そのアセスメントにおいて項目ごとにAさんの情報量に明確な差が生まれた。確かに情報を得にくい項目はあるものの、あまりに情報が少なすぎた。その差の原因が何なのかは自明でパソコンに向かってAさんのカルテからでしか情報を得ていなかっためである。またAさんとのコミュニケーションやAさんの病室での言動など、ありとあらゆるAさんへの観察能力が足りずに、その観察を情報まで落とし込めていないことにあった。

指導者の看護師さんから言われた「患者さんの病室のゴミ箱からも情報は得られる」という言葉は、「当たり前だ」とインターン前の自分は言うかもしれないが、今の自分にとっては今でも記憶に残るくらい自分に必要な言葉だと感じている。

確かに過去の既病や今までの経過の情報を得るにはカルテは最適なのだが、そこから得られる情報は限られており、その限られた情報の中からアセスメントされる看護計画はあまりに機械的なものと言える。だから患者のカルテ含め、患者との関わりから得られる情報は、アセスメントの根拠を明確なものとし、看護計画において個別性を与える。だからこそ、学校の講義や実習では看護過程を展開する際、「患者の個別性を考えろ」と教えているし、事実教わった。しかし、私はそれを理解したつもりになっており、何が個別性なのかどうしたら個別なのか理解していなかった。

残念ながらこの気づきはインターン終了まで残り数日であったため、その反省からの行動についての結果や感想などは述べることはできない。しかし、今後の実習においてどんな看護を展開したいかは明白に決まっている。私はこの気づきから患者のカルテではなく、患者本人から発信されるありとあらゆる情報に気づける観察力を身につけ、それを情報としてアセスメントを行いたいと考えている。というものの、それはあまりに抽象的すぎて具体的に何をすればいいのかに欠けているとも感じている。コミュニケーションや観察から情報を得るというが、アセスメントに必要な情報が得られるとも限らないというのが難しい点である。

そこで私は患者さんとのかかわりにおいて「なぜ」を考えるようにしようと思う。患者さんの言葉や環境、行動について「なぜ」そう言ったのか、どうしてそのような行動となったのかなど、「なぜ」を突き詰めていけば患者さんの信念や価値観といった情報を得られるかもしれないと考えるようになった。そして、今の私に必要なことは患者と向き合う事であると理解している。

志摩市民病院では他にも多くの事を教わり、体験させてもらった。この感想文は看護観という点にしぼって述べているが、この看護観への気づきや今後の自分について考えられたのも、この志摩市での生活や志摩市民病院での様々な経験や学びがあったからと言っても過言ではない。それだけ自分の人生にとって重要な体験であり時間だったと感じる。このような時間や環境を提供して、支えてくれて、受け入れてくれた江角院長含め、他の志摩市民病院のスタッフと地域の人々、志摩という場所に感謝してもしきれない思いです。
本当に2週間ありがとうございました。

国民健康保険 志摩市民病院志摩市民病院

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